どうも、いたるです。
今回は、ギターソロや伴奏のスキルが上がるフレーズを3つご紹介します。
お伝えするフレーズですが、指弾きのアルペジオの伴奏フレーズが2つと、ブルースのコード進行をベースに歪みのサウンドのフレーズが1つとなります。
そして今回のフレーズですが、歪みのフレーズは僕自身が好きなギタリストのフレーズを切り取って盛り込んだものとなり、アルペジオのフレーズは僕が作ったオリジナルのフレーズとなります。
フレーズ自体を気に入ってもらえると嬉しいですが、気にいる気に入らないはべつとしてですね、今回のフレーズを弾くことで演奏のスキルが上がるように意識しつつ作りましたので、是非弾いてもらえると嬉しいです。
各フレーズのタブ譜のPDFも無料でダウンロードできますので、こちらも是非活用してもらえると嬉しいです。
フレーズ1
【フレーズ1は0:39からになります】
まず一つ目のフレーズですが、Aメロ➡Bメロ➡サビというイメージで作りました。
デモ演奏では3フレットにカポを付けて演奏していますが、僕自身が3フレットの響きが好きだったので付けています(笑)
練習する際はカポ無しでも全然問題ないので、カポ持ってないよという方も、動画と音は違ってしまいますがカポ無しで弾いてもらえると嬉しいですし、カポをお持ちでしたら色んなフレットで弾いてみるのも響きの違いや押さえる指の感覚も変わるので試してみて下さい。
まずリズムですが、16分音符のリズムを頭で(身体で)一定にきざみながら弾きます。
『タカタカ・タカタカ・タカタカ・タカタカ』というリズムで、アルペジオのパターンが『タータタ・ータター・タタータ・タタター」となります。
初めは両手で膝をタカタカ叩きながら、アルペジオのタータターと口で言うのも意外とリズムの練習になるのでやってみてください。
拍 | 1・・・ | 2・・・ | 3・・・ | 4・・・ |
リズム | タカタカ | タカタカ | タカタカ | タカタカ |
パターン | タータタ | ータター | タタータ | タタター |
メトロノームを使うときは
そして16分のリズムに慣れてきて、フレーズも覚えたらメトロノームに合わせてフレーズを弾いていきましょう。
速く弾くことよりも一音一音綺麗に鳴っているかを優先しつつ、そのうえでテンポをちょっとずつ上げていきましょう。
メトロノームの使い方も色々あるのですが、ここで意識すべき大事なポイントは、メトロノームに合わせにいくのではなくメトロノームが自分の演奏に合わせにきているイメージで演奏するという事です。
これもすぐに身につく事ではないので時間がかかる事なのですが、自分の中でしっかりとリズムを意識して刻んでいる状態で、クリックの音が自分の演奏に入っているイメージです。
メトロノームに頼り切った状態で弾くのと、初めはズレても全然いいので自分の中でリズムを刻む意識を持って弾くのとでは身体にリズムが身につく力が全然違ってきます。
「いやいや、別にソロギターとかクラシックギターみたいにギター一本とかで弾かずにバンドでギター弾いてるし、ドラムとベースに合わせて弾くから関係ない」ともし思われたなら、それは大いに関係あります。
バンドで演奏するうえでも、周りに合わせて弾くのと合わせにいくのとではグルーヴの生まれ具合や一体感が全然違ってきます。
例えばですが、ボーカル・ベース・ドラムの各メンバーのリズムレベルが10としましょう。
自分も10だとすると、4人✕10でレベル40のグルーヴが生まれます。
もし自分がレベル5だとすると、レベル35のグルーヴになり、レベル5のわずかなズレが生じる事になります。
自分のリズムレベルを上げることで、演奏しながらも周りも見つつズレを修正できたり、メンバーで合わせた時のグルーヴレベルを更に生み出すことに繋がると考えています。
なので、ソロギターであってもバンド演奏であっても、まず自分でリズムを身体で刻めるようにする。
初めはズレても当たり前ですし、全然問題なしなので、自分でリズムを刻んだうえでメトロノームに合わすという事を是非大事にしてほしいと思います。
サビ
次にサビの部分ですが、2拍目に親指でチャッと鳴らすゴーストノートと、4拍目にネイルアタックでパチンとアクセントをつけています。
この演奏パターンは、以前投稿したAimerさんの【カタオモイ】伴奏の間奏の部分でも使用しているので、こちらの動画も是非参考にしてみて下さい。
【カタオモイ】伴奏動画はこちら
奏法の解説ですが、親指でアクセントをつけるやり方は、僕は2種類の使い方をしています。
1つ目はこのフレーズのように親指でアクセントをつけると同時に他の弦もミュートする形で、イメージとしては鳴っている弦に手を添えて音をミュート際に強めに押さえる。というイメージですが、力んで強く押さえるのではなく、脱力しつつスナップをきかせつつ親指を当てる感じです。
親指の付け根からクイッとスナップをきかして低音弦(主にルートの音をアタックしますが、アタック後の次のコードが6弦から5弦を弾く時は5弦)をアタックします。
そして当てる時に手の腹の部分も弦に当ててミュートします。
まとめると
- 手の腹の部分を当ててミュート
- 親指の付け根でスナップをきかせて低音弦をアタック
- 和音が鳴る弦を人差し指・中指・薬指でミュート
これらを同時に行います。
そして2つ目は、低音弦を親指だけ当てて他の弦はミュートせずに音を延ばしたままのパターンです。
このパターンの時は親指の付け根から動かす形がメインになります。
一つ目のミュートするパターンより工程が減るので親指のアタック音をしっかり出すことになるのですが、延ばしている音をしっかり拍のギリギリまでちゃんと延ばす事をおろそかにしないように気をつけてほしいと思います。
ミュートした時よりも音を延ばしている分、コードチェンジの時に拍の手前で音の空白ができてしまうので、そこをしっかりギリギリまで延ばして埋めつつコードチェンジをスッと行うのが理想です。
そして次にネイルアタックですが、デコピンのイメージで、ペシッペシッと、主に3弦や2弦を狙って当てています。
一つの弦を狙う時はピンポイントでアタックしますが、2弦と3弦をアタックする時はストロークのイメージというか、当てて流すイメージです。
ネイルアタックは、慣れるまでがなかなかピンポイントでヒットさせるのが難しいのと、アタック音にムラが出てしまいます。
安定して演奏ができるまでコツコツ練習していく必要がありますが、親指のパターンも含めてこの2種類のゴーストノートを習得すると、今あなたが練習している曲に取り入れる事でリズミカルなギターを演奏できるようになりますし、曲によって使い分けれるようになるとギター一本で伴奏する時も表現の幅がグンと広がります。
普段の練習に5分でもいいので是非取り入れてみて下さい。
それでは次のフレーズにいきましょう!
フレーズ2
【フレーズ2は2:04からになります】
フレーズ2つ目は、6/8拍子というちょっとややこしそうな雰囲気がありますが、一拍のくくりが【タカタカタカ】という感じです。
そしてフレーズのリズムが【タンタカタン】や【タカタカタン】となります。
そして指を広げつつ押さえるコードがでてくるので、初めはちょっとキツいかもしれませんが、ポイントとしては、握り込む形で指板を押さえるのではなく手の甲を前に出しつつ押さえるイメージです。
クラシックギターのプレイスタイルが近いイメージです。
そして1・2弦の開放弦を鳴らすので、弦を押さえるときにしっかり指板に対して指を立てた状態で押さえる必要があります。
なので、指を開きつつ指板に対して指を立てて押さえつつ弾くので手に力が入ってしまうかと思いますが、脱力して柔らかい状態やけども指先はクッとしっかり押さえる意識で弾きましょう。
慣れないうちは手首が痛くなったりするかもしれないので、このフレーズも1日5分くらいまでと時間を区切って練習してみて下さい。
ここまでが指弾きのアルペジオのフレーズになります。
次が3つ目のフレーズで、クリーントーンから歪ませた音で弾くフレーズになります。
それではいきましょう。
フレーズ3
【フレーズ3は2:54からになります】
このフレーズは、12小節が1コーラスの基本的なブルースのコード進行に合わせて弾いています。
そしてクリーントーンの時よりも歪みの音で演奏する時は、余弦のミュートをよりシビアに意識して弾かないと雑音だらけになってしまうので注意する必要があります。
低音弦を弾く時は左手の指の腹の部分を弦に触れてミュートをし、高音弦を弾く時は右手の手刀部分を低音弦に触れてミュートする。といった感じで、とても細かいのですが弾かない弦をできる限り鳴らさない工夫をしつつ弾いていきましょう。
1コーラス目
まず1コーラス目では、単音でのブリッジミュートをメインのリフとして弾いていきます。
ちなみにこのリフは、【Steve Vai】の『Pig』という曲があるのですが、そのリフがカッコイイなと思ったので盛り込みました(笑)
スティーブ・ヴァイ『Pig』原曲はこちら
このフレーズをベースにA7に進み、次のB7で4弦ルートのB7➡A7へと半音ずつ下がります。
そしてちょいとスライドで上がってブラッシングからのダブルチョーキング、ペンタトニックスケールのフレーズという流れになります。
そしてリフのフレーズに途中から合流する感じで戻りB7をジャーンと弾く。
ここまでが1コーラスとなります。
2コーラス目
2コーラス目は、ピックアップをリアからフロントに替えて、リフのフレーズを1オクターブ上げて弾いています。
手前のグォーンとスライドする時にリアからフロントに切り替えておきます。
そしてブリッジミュートではなくブラッシングでキレのある音をイメージして弾いていきましょう。
この2コーラス目でもB7➡A7の部分でコードを意識したフレーズが出てくるんですが、1コーラス目では4弦ルートのコードでしたが、2コーラス目は14フレットのB7(5弦2フレットがルートの人差し指セーハのB7から1オクターブ上がったトコ)の1弦と3弦の音を弾いている形になります。
そして開放弦を使ったペンタトニックのフレーズですが、開放弦を交えたフレーズを弾くときは余弦のミュートをしっかり行わないと、アルペジオみたいに音がブワーンと広がってしまって綺麗に聴こえません。
速弾きのフレーズであっても、一音一音ごとに余弦をしっかりミュートする事を意識して、弾く音だけを鳴らす事を大事にしてほしいと思います。
優先すべきは、『速さよりも綺麗に鳴らす』です!
ここのフレーズですと、1弦の開放弦の次が2弦の開放弦になりますが、ここは2弦を弾いた時に1弦にピックを当てて1弦の音を止めます。
ピックを少し斜めに入れる形で弾くイメージです。
そしてその後は弦を押さえる指を寝かすイメージで、弾き終わった弦に触れてミュートする形で弾いていきます。
そして2コーラス目はB7の#9th(ジミヘンコードと言われるコードですね)でジャーンと弾いて終わりになります。
そして3コーラス目にいく時にフロントのピックアップからリアに切り替えて弾きます。
3コーラス目
3コーラス目は1コーラス目と同じパターンとなり、10小節目のA7の時のフレーズが2フレットから5フレット内で弾く形になります。
ここのフレーズは【Stevie Ray Vaughan】の『Scuttle Buttin’』という曲のフレーズを盛り込みました(笑)
スティーヴィーレイヴォーン『Scuttle Buttin’』原曲はこちら
このフレーズも2コーラス目と同じように、弾かない弦を指の腹でミュートしながら一音一音綺麗に弾くことを大事にしつつテンポを上げていきましょう。
以上が各フレーズの解説となります。
終わりに
今回は、ギターソロや伴奏のスキルが上がるフレーズ3つのご紹介でした。
親指でチャッと鳴らすゴーストノートや、パチンッとデコピンみたいに当てるネイルアタックであったり、指を開いて押さえるコードだったり、今まで弾いたこと無かったよという方にはですね、初めはちょっと抵抗があるフレーズかもしれませんが、早く弾くことよりも一音一音綺麗に音を出すという事の方が大事と考えていますので、ゆっくりのテンポでも全然問題ないので、是非練習してもらえると嬉しいです。
あとですね、『もっと基礎的な部分の練習方法を知りたい』ですとか、『過去に投稿した弾いてみた動画のここの部分ってどう弾きますか?』といった事がありましたら、【お問い合わせ】からメッセージを送って頂きましたら僕が直接返信させて頂きます。(公式LINEが立ち上げ完了した際はLINEのチャットでもお答えしたいと思います)
そして僕のYouTubeやこのブログを見て下さっている方の多くはですね、普段仕事が忙しかったり、ご家庭をお持ちの方もいてるかと思います。
普段の生活の中でいかに隙間時間を活用してギターを弾く時間を作るかが大事になってきますが、僕も今年で10歳になる息子がいるのでお父さんお母さんの気持ちはめちゃめちゃわかります。はい、ホントもうめちゃめちゃわかります(笑)
朝元気に保育園に送ったはずなのに「すいません、お熱出たのでお迎えお願いします!」と先生から連絡来たり、小学校にあがってからもですね、明日の平日休みやからギター弾こう!と思っていたら夜中に急に熱が出て体調崩して朝イチで病院に連れて行ったりとかですね、もう予定が狂うのなんか当たり前という(笑)
そういったギター以外の部分も含めてですね、『仕事や家事・育児で忙しい中時間を作るにはどうしたらいいですか?』といった事や、『実はギターを弾くことを身内(奥さん・旦那さんなど)はあまりよく思っていなくて、、、』といった事もですね、僕が経験した範囲内ではありますけれども、お伝えする事でギターを弾く環境の部分もサポートできたらと思っていますので、気軽にご相談頂けると嬉しいです。
今回は【弾かないと損!今すぐ効果が出る伴奏・ソロが上達するフレーズ3選】というお話でした。
是非普段の練習に取り入れて弾いてもらえたらと思います(^^)