どうも、いたるです。
今回は、僕が過去にカフェで弾き語りのライブをした際に勉強になった事をお話したいと思います。
今から6、7年前の話になるんですが、当時は一人でライブをするのが初めての事で、その時のライブで良かった点や反省点、経験したうえで「こうしていたらもっと良いライブができたはず」と思えた部分があったのでシェアしたいなと思います。
単独弾き語りライブ決定
今も職場で仲良くさせて頂いているAさんのお友達が経営されていたカフェで、普段はお昼のランチを営業しており、毎月第3土曜の夜にお酒や食べ物を各々持ち込んでワイワイ飲み食いしながら、ゲストを招いて弾き語りのライブをしているとの事。
Aさんと職場でお話している時に、その後ライブをする流れになりました。
Aさん「いたる君最近ライブとかしてへんの?」
僕『そうですねぇ、家でちょこちょこ弾いてはいますけど、プライベートでライブは全然してないですー』
Aさん「私の友達がやっているカフェで、第3土曜の夜に弾き語りライブしてるから、もし良かったらライブしたら?」
僕『弾き語りとか僕したことないですし、歌うのはちょっと恥ずかしいですね笑』
Aさん「いつも仕事中ちょけてるのに何が恥ずかしいんよ笑 とりあえず一回お店来てみたら?」
僕『そうですね!いっぺんお邪魔したいと思います!』
という流れでライブを観に行く事に。
カフェでAさんのお友達の方々やオーナーとお会いしました。
Aさん「この子が言うてたいたる君です!職場のレクリエーションとかでギター弾いてるのよ!」
オーナー「どーもはじめましてー!おじさんおばさん達ばっかりやけどゆっくりしてってー♬」
僕『初めまして!宜しくおねがいします!』
とてもアットホームな雰囲気で、お酒を飲みながらゲストの方の歌を聴きながらワイワイしました。
この時のゲストの方は【サイモン&ガーファンクル】などの洋楽を歌ってて、Aさんやお友達の方も飲みながら踊りながら楽しい時間を過ごしました。
そしてお開きとなり、みんなで片付けをしている際に
オーナー「いたる君今度ライブしーや!」
Aさん「はい決定〜笑」
僕『えぇっ!?僕サイモン&ガーファンクルとか歌えないですよ』
オーナー「別に何でもええねんて♬いいやん、やりーや!」
僕『あ、はい、やります笑』
こんな感じで初の単独弾き語りライブがきまりました。
ライブまで5ヶ月くらいの期間もあったので、それまでに曲を決めて練習すれば大丈夫かなと思い演る事にしました。
演奏スタイル・曲決め
ライブが決まり、第3土曜のライブにも観に行ける時は参加しながら、曲も決めていきました。
当時はソロギターにハマっていた事もあり、BGMのように聴いてもらいながらお酒も飲んでもらえたらいいんじゃないかなと。
そしてだいぶ固まってきました。
- 演奏スタイルはソロギター
- 曲は70年80年代辺り
- 洋楽や邦楽と最近の曲も数曲
龍藏さんの楽譜を購入して練習していたので、松田聖子さんの【SWEET MEMORIES】や、ソロギターの教則本に載っているカーペンターズの【トップ・オブ・ザ・ワールド】などに決めました。
そしてAさんからのリクエストで【ダイナミック琉球】という曲を弾きながら歌うことにしました。
あとはひたすらライブ当日まで練習です。
徐々にライブも近づいていく中で、Aさんとも職場で会った時には雑談がてら状況を報告しました。
Aさん「どお?順調に仕上がってる?」
僕『ぼちぼちですね笑 ダイナミック琉球はしっかり歌えるように頑張ります!』
Aさん「楽しみやわー♬他は何を歌うん?」
僕『歌うのはダイナミック琉球だけで、後はソロギターでBGM風に聴いてもらえたらいいかなと』
Aさん「そーなんや♬まぁ私はギターの事全然わからんから、ソロギターというのんとかも、ギターの何が上手いとか凄いとかは分からへんけどな笑 ダイナミック琉球楽しみにしてるわね♬」
僕『ありがとうございます!頑張ります!』
そしてライブ当日をむかえます。
ワクワクと緊張とスパークリング
さて当日です。
隙間時間に練習頑張りました。
一人なのでMCもいるよねと思い、話すことも紙に書きました笑
車にギターとアンプを積んでカフェに向かいます。
いやぁ、バンドマン時代を思い出しますね♬
そして到着し、『どーもこんばんは!今日はよろしくおねがいします!』と言って準備を始めます。
いやぁ、ライブハウスでのライブを思い出しますね♬
楽しかった思い出を振り返りながら、ふんふふん♬と鼻歌歌いながら準備を終え、ゾロゾロとAさんのお友達や初めましてのAさんの同級生の方も来られ、ご挨拶をしつつ緊張感も高まってきました。
「よしっ、目一杯楽しんでもらうでー!今宵はオレのギターの演奏をお酒のおつまみにしてくれーっ!」という気持ちで本番スタートです。
左フック炸裂
まずは【SWEET MEMORIES】からです。
ちょこちょこ間違えながらも、オーナーはソロギターに合わせて歌ってくれてます。
『ええ感じちゃいます?めっちゃお酒進むんちゃいます?ウェ~イ✌』と心のなかで言いながら笑 次の曲に移るときにAさんの同級生の方から一言。
同「フォークソングとかは歌わない?」
僕『あっ、そうですね、フォークソングではないんですけど、一曲だけ歌う予定であとはソロギターで演奏します』
同「あっ、そうなんや。私はフォーク世代やからフォークソングばっかり聴いてきたから」
僕『あっ、そうなんですね。あはは、、、』
それから同級生の方は、終始Aさんとお喋りしたり、スマホを触っている印象でした。
そして次の曲をソロギターで弾いている途中
オーナー「ギター弾くだけじゃなくて歌いながら弾きーや!」
僕『一曲は練習してきたんですけど、あとはソロギターなんで歌えないです笑』
オーナー「えぇっ!?歌わんの!?なんでよ!簡単なんでもいいから歌いーさ!」
僕『えっ、えぇーっ!?』
急遽ソロギターは演奏途中で封印となり、歌った事ないけど知っている歌を行き当りばったりで楽譜をスマホで検索し、スマホ画面を指でスクロールしながら歌う超低クオリティーアドリブ弾き語りライブに変更です笑
右ストレートダウン寸前
誰も聴いてもないであろう弾き語りの途中、一旦休憩タイムが入りました。
地獄のスパークリングを受けてやっとの休憩時間のような感覚で『はぁ、、、助かった』と、緊張で胃がキューっとなるしテンションも下がっており楽しむ余裕はありません。
この間に次自分が歌えそうな曲の楽譜を探していると、オーナーから食べ物の差し入れを頂き、食べながらお茶を飲んで後半に備えます。
そして再びゴングが、、、!
オーナー「なんでお茶なんか飲んでるん!?ビールでいい?ハイボール?』
僕『あ、すいません。今日機材積んで車で来たので飲めないんです。もしノンアルコールビールがあればノンアルで笑』
オーナー「はい!?飲めへんとかどーゆーこと!?何しに来たんよあんたー!!」
僕『えっえぇーーー!?めっちゃ怒ってますやん!』
お酒飲まないことが一番怒られましたね、、、笑
いや!てゆーかですよ!専門学校に通ってた時とかそんな事習ってませんよ!「ライブ中は必ずお酒を飲みましょう!ここ重要なんで必ずテストにでます」みたいな事、先生誰も言うてませんから!
とりあえずもうね、この後は半分やけくそでした笑
ノンアルビールを一気に飲み干し、一発目にダイナミック琉球を歌います!
練習したんでこの曲は大丈夫です!
そして歌いだしたらAさんが踊り始め、オーナーやお友達の方も一緒に踊ります。
オーナー「なんやのいたる君!いい声してるやんか!もっと歌えばよかったのに!」
僕『これだけは練習したんで笑 次からはレパートリー増やします!』
オーナー「いいやんいいやん♬とりあえずもっかい演りーや♬」
僕『あっ了解です笑』
ダイナミック琉球3連チャンで歌い、なんとか地獄のスパークリングから抜け出すことができました笑
ライブ終了後
最後はなんとか持ちこたえたものの、全体的にみても出来は散々でしたし、悔しさや恥ずかしさが勝るライブとなりました。
片付けをし、出入り口で来て下さった方のお見送りをさせて頂きました。
同「ありがとうございました。頑張ってください」
いやぁ、目も合わさず帰られましたね、、、笑 当然の結果です笑
お友達1「面白かったよー!また次回も是非♬」
第3土曜に参加できる時は一緒にお酒を飲ませて頂いていたので、ライブの出来はさておき笑 顔見知りという部分を踏まえて楽しんでもらえたのかなと思いました。
お友達2「私は最初のギターだけの演奏好きやったわ♬ あーゆーのもあるんやね! うんうん、あーゆーの好き♬」
ソロギターを気に入ってもらえたのかなと思い、とても嬉しかったですね。
そして最後にオーナーとのお話で
オーナー「お疲れ様ー♬ どやった?」
僕『いやぁ、歌える曲が全然なくてすいませんでした。でもめちゃめちゃ勉強になりました! 次はレパートリー増やしときます笑』
オーナー「そやね!それよりも、次車で来たら店入れへんから!」
僕『何よりも声のボリュームマックスで怒ってましたもんね笑』
オーナー「何ゆーてんのよ!当たり前やんか!!」
僕『はい、すいません!次は気をつけます!』
という感じで笑 初の単独弾き語りライブは終了となりました。
振り返って気づいたこと
ここで今までの会話のやりとりをまとめていきます。
Aさんやオーナーの「なんでもいいやん」=「弾き語り」が前提であった。「ソロギター」というスタイルは、自分はギターを弾いているから分かる演奏スタイルだが、Aさんやオーナーの中では「ライブ」=「弾き語り」になる。
✔ 自分の中での当たり前と他者の中での当たり前は違うという部分ですね。 もっと深堀りして、昔聴いてた曲やどんなアーティストのライブを観に行ったりしていたかなどを聞いていたら、自分の予想だけではなく相手が知っている曲を取り入れたり、歌う曲を増やしてライブができたかなと思いました。
Aさんの同級生の方の【フォークソング】というように、聴きたい曲のジャンルがしぼられる人もいる。
✔ 好きなジャンルは人それぞれなのはもちろんの事ですが、その中でも『自分は○○しか興味ない』という方がいるのも当然ですよね。 集まってくれた方が全員事前に自分の演奏に興味を持った状態で足を運んで下さる場合はまた別ですが、今回のライブのように、初めましての方がいる場合で来て下さっているお客さん全員を満足させるのはなかなか難しい事ですが、ライブの目的に合わせて選曲や演奏スタイルを決めるのが良いかなと思いました。 今回の僕の場合、目的は『ソロギターでBGMとしてお酒のおつまみとなる演奏をする』という割とモワッとした目的でした。 例えば目的が『ソロギターという演奏スタイルを知らない方に、来てくれた方の中で一人でもいいから気に入ってもらえるようにする事』だとしたら、同級生の方の意見も「まぁ想定内ですな」と割り切って、ソロギターの演奏を貫いてライブを演りきっていたでしょうし、今回のライブはまた違った達成感や収穫があったと思います。 ライブをする目的によって考え方も変わるなと思えるキッカケになった場面でした。
ソロギターとか知らないけど、初めて聴いてみて良かったと思ってくれる人もいる。
✔ 先ほどの僕のライブの目的が【お酒のおつまみ】だったので、そしてクオリティーの低い仕上がりのライブだったので笑 とても嬉しいコメントとしてとらえる事ができたのですが、ここも例として、プレイスタイルの割合を弾き語りメインにして、MCで『みなさんにはちょっと馴染みが無いかもしれませんが、ソロギターという弾き方があるんですけども〜』という形で、説明も兼ねて『次の曲ですが一曲ソロギターで演奏してみたいと思います。BGMみたいに聴いてもらえたらと思います』といった形で入ると、ライブのサブ的な役割でソロギターというプレイスタイルの反応も見れて、尚且ライブのクオリティーも下げずに済んだかなと思いました。
ギターはコミュニケーションのツールの一つである。
✔ ここはホントに常々思うところでもあるんですが、ギターを弾いていなければ出会わなかったであろう方もいてますし、今回もカフェに行くこともなかったかもしれないし、お店自体を知らないままだった可能性も高いですし。 ギターを弾いていたからワイワイできた思い出も作れたし、今回のライブも体験できたし、そしてこの記事も書くことができましたし。 この記事を読んで下さっているあなたと繋がれたのも、共通のギターが好きという部分があったからですし。 そう思うと、改めてギター弾いてて良かったなと思いますし、やっぱギターっていいなと思いません?(^^)笑
そして最後のメモですが
ライブ中お酒飲まないとめちゃめちゃ怒られる。
✔ はい!ここ一番重要なんでテストに出ます! 半分冗談で半分ホントなのですが笑 これは場所によっては飲みながら演奏する時が正解であったりダメであると思っています。 極端過ぎる例えですが、プロのアーティストのレコーディングやライブであったり、生演奏の音楽番組での超絶シビアな現場の時に「ウェ~イ✌」とか言いながらビール飲みつつリハーサルに現れたら、「はいお疲れさん。このまま帰ってもらっていいから」となって次から声はかからないと思います。笑 逆に今回のカフェであったり、セッションだったり、お酒を飲みながら音楽を楽しむ場での時は、お酒を飲むことまでが含まれているのかなと思います。 今回の僕の場合は求められる場所と環境に合わせなかったというのが怒られた原因ですね笑
終わりに
今回は【カフェの弾き語りで学んだ大切な事5選】というお話でした。
弾き語りをする機会があったら、是非参考にしてもらえると嬉しいです。
そして過去に書いた記事で【伴奏をする時に気をつけるべきポイント】をまとめた記事がありますので、そちらも是非参考にしてみて下さい。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)