ギターの伴奏が上手くなっている気がしない・・・。どうすればいいんだろう・・・?
今回はこのような疑問にお答えします。
本記事の内容
- ギターの伴奏が上手く弾けない理由
- ギターの伴奏を上手く弾くための対策法
「楽譜通りに弾けるようになったものの、いざ友達の歌に合わすとどうもしっくりこない」と悩む人は多いのではないでしょうか。
楽譜を見ずに弾けるようになり、メトロノームや音源に合わせて弾くことで確実に上達していきます。とはいえ、「他にも原因はないのかな」と気になりますよね。
そこで今回は、ギターの伴奏が上手く弾けない原因を紹介します。記事の後半には、ギターの伴奏が上手く弾けないときの対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
ギターの伴奏が上手く弾けない原因5つ
まず、ギターの伴奏が上手く弾けない原因をチェックしましょう。
- 曲の全体像を把握していない
- リズムが安定しない
- 自分の演奏に集中し過ぎて歌を聴けていない
- 自分の演奏を前に出しすぎる
- バランスが悪い
原因① 曲の全体像を把握していない
原因の1つ目は、曲の全体像を把握していないことです。
自分が演奏するギターのパートを弾けるようになる事に加えて、曲を聴かなくてもメロディーや構成が頭の中で再現できるくらい聴き込みましょう。
曲というのは『歌詞』があり『メロディー』があり、その想いや世界観を歌で表現するうえで、曲に合った伴奏が世界観を広げるという役割があります。
AメロからBメロ、サビへ向かう中で盛り上がるポイントも曲を聴き込むことで把握できますし、その流れに合わせて練習したギターのパートを弾くと、より伴奏も音楽的になります。
原因② リズムが安定しない
原因2つ目は、リズムが安定しないことです。
家で練習している時は上手く弾けても歌に合わせるとしっくりこない原因として、相手と自分のリズムが微妙にズレるという部分があります。
意外と難しいのですが、メトロノームや音源は100回流しても100回正確なリズムで演奏してくれるのですが、実際に生身の人間との演奏になるとズレは起きてしまいます。
お互いに合わせていく形にはなりますが、土台として伴奏者が安定したリズムで演奏しないと相手も歌い辛いですし、集中して歌えないという状況になってしまいます。
原因③ 自分の演奏に集中し過ぎて歌を聴けていない
原因3つ目は、自分の演奏に集中し過ぎて歌を聴けていないことです。
間違えずに弾かないといけない!と思う事は大事ですし間違った事ではないのですが、弾くことに意識が集中し過ぎてしまうと歌に合わせる余裕が無くなりますし、一体感が損なわれてしまいます。
原因2つ目のリズムがズレるという部分にもつながってきます。
原因④ 自分の演奏を前に出しすぎる
原因4つ目は、自分の演奏を前に出しすぎることです。
リズムが安定し、周りの音も聴きながら演奏できる状態であっても、歌を妨げるような伴奏は良い演奏とは言えません。
伴奏とはメインのパートである歌を一歩後ろに下がったところから支える事で成り立ちます。
「いっぱい練習した俺のギターを聴いてくれー!」という気持ちもめっちゃわかります。
友達と遊ぶ時間や娯楽の時間を削って練習した自分のプレイを聴いてほしくなるのは当然です。
ですが、歌よりも自分の音がやたらデカかったりお互いに合わせる事をしないと曲が成立しなくなりますし、聴いて下さる方にも違和感が伝わってしまいます。
自分の演奏をメインで聴いてほしい気持ちを表現したい時は、バンド演奏のギターソロや、ギター一本で伴奏とメロディーを演奏するソロギターがオススメです。
そして歌メロをギターで弾くのもおすすめです。歌の細かいニュアンスを意識して弾くことで表現力も身につきます。
以下の動画では《生音風カラオケ屋》さんのオケを使用させていただき、その音源に合わせて演奏しています。TAB譜も貼り付けていますのでチェックしてみてくださいね!
原因⑤ バランスが悪い
原因5つ目は、バランスが悪いことです。
歌とのバランス(音の大きさやリズム)が悪いと良い演奏とは言えません。
逆に音が小さすぎるのもいけませんし、歌に合わせることに必死になり過ぎてしまう場合もぎこちなくなり、聴く側にも窮屈な印象を与えてしまいます。
ライブで聴いて下さった方からも「歌は良かったけどギターがちょっと、、、」や「ギターの音がやたら大きくて歌が聴こえなかった、、、」など、全体としては良くなかったという状況になってしまいます。
ギターの伴奏が上手く弾けないときにすべき対策5つ
なお、ギターの伴奏が上手く弾けないときにすべき対策は、以下の5つです。
- 演奏しながら歌をしっかり聴く
- 相手が歌いやすい(演奏しやすい)ように演奏する
- バランスを意識する
- 基礎テクニックの向上
- 録音・撮影をして全体をチェックする
対策① 演奏しながら歌をしっかり聴く
まず、ギターの伴奏を上手く弾くためには演奏しながら歌をしっかり聴くのが大前提です。
普段の練習の時からなるべく指板を見ずに弾くようにしたり、立って弾くようにしたり、弾くことに意識を持っていかずに弾けるくらいの余裕を持って演奏できるのがベストです。
曲によって難易度も違いますが、弾いている時も周りを見れる(聴ける)状態までしっかり弾き込むと、自分もより自信を持ってプレイができますし、歌い手さんにも安心感を与えることができ、より歌に集中してもらえます。
対策② 相手が歌いやすいように演奏する
演奏しつつ歌を聴けるようになったら、より歌を引き立てるようにしましょう。
相手とアイコンタクトでタイミングを合わせたり、盛り上がる前の表情なども見れるとより歌を引き立てる事ができます。
原因④でもお話しましたが、歌より自分の演奏を前に出し過ぎるのはいけません。伴奏の役割をしっかり考えて、『相手にとってより良いパスを自分はどれだけ出せるのか』という意識を持って演奏する方が大事です。
その事を意識しながらドンと構えつつ、さり気なく後ろからサポートをするイメージで支えていきましょう。
対策③ バランスを意識する
更に細かい部分にも意識していきましょう。
歌の流れに合わせて強弱をつけたり、『音量のバランス』や『リズムが合っているか』などを自分が演奏しながらも冷静に周りを見渡しましょう。
演奏しつつ客観的に客席から演奏を観ているようなイメージです。
演奏面以外でも、歌い手さんと意見を出し合いながら聴いて下さる方からするとどのように聴こえるかであったり、ライブで自分たちの演奏はどのように観えるのかというステージングやMCも大事になってきますね!
細かい部分ですが、意識して行動することで演奏面のクオリティーやライブの精度は間違いなく上がりますので是非試してみましょう!
対策④ 基礎テクニックの向上
自分の演奏の精度も上げていきましょう。
『コードチェンジの時に音が途切れていないか』や『苦手なフレーズの時に微妙にリズムがズレていないか』などを修正しましょう。
他にもカバーであれば完コピを目指してテクニックを習得すべきですし、苦手なポイントをYouTubeなどで検索したり伴奏の引き出しを増やす事も、自分の演奏の幅を広げる為に重要です。
僕自身も秦基博さんの【ひまわりの約束】という曲の伴奏を解説していますので、こちらも是非チェックしてみてください!
そして歌い手さんに直接「自分の伴奏で歌いにくい箇所が無いか」聞いてみるもの大事です。
自分では気づけなかったポイントを知ることができますし、更に成長するきっかけになる場合も多いです。
対策⑤ 録音や撮影をして全体をチェックする
自分の演奏を録音したり動画を撮って客観的に確認するというのは非常に大事です。
演奏している時には気づけなかったポイントに気づけますし、いざ撮影ボタンをポチッと押して弾いてみると意外と緊張したり笑
この作業だけでも『間違えずに弾こう』というモードになり演奏する時の集中力に差が出ますし、緊張した状態で演奏することに対応できるようにもなります。
家で一人練習する時、友達の歌に合わす時、バンドで合わす時、どの場面でも動画を撮影して後で確認するようにしましょう。
まとめ:ギターの伴奏が上手く弾けない原因を分析して演奏の精度を上げよう
今回は、ギターの伴奏が上手く弾けない原因を紹介しました。
本記事の要約
◉ギターの伴奏が上手く弾けない原因5つ
・1. 曲の全体像を把握していない
・2. リズムが安定しない
・3. 自分の演奏に集中し過ぎて歌(他の楽器)を聴けていない
・4. 自分の演奏を前に出しすぎる
・5. バランスが悪い
◉ギターの伴奏が上手く弾けないときにすべき対策5つ
・1. 演奏しながら歌(他の楽器の音)をしっかり聴く
・2. 相手が歌いやすい(演奏しやすい)ように演奏する
・3. バランスを意識する
・4. 基礎テクニックの向上
・5. 録音・撮影をして全体をチェックする
ギターの伴奏が上手く弾けない原因をおさえておけば、より良い演奏ができます。
今回ご紹介した対策法を参考に、周りの友達や音楽仲間と楽しいギターライフを送りましょう!