こんにちは、いたるです。
『この曲をギター一本で伴奏する事になったんだけど、ギターソロが原曲のソロだとちょっと物足りない気が、、、』
今回はこのような疑問にお答えしていきたいと思います。
今回ご紹介するフレーズは、僕自身がボーカルさんとご一緒させて頂いた際に弾いたフレーズで、練習している時に「原曲のソロのままやと、ギター一本で伴奏するときにどうしても音が寂しくなるなぁ・・・」となり、ソロギターで弾くことで解決できました。少しでもこのアイデアがあなたの練習の参考になれれば嬉しいです。
はじめに
原曲のチューニングはレギュラーチューニングになります。
ギターを演奏する前には必ずチューニングをしてから弾くようにしましょう。
チューニングが狂った状態で練習を続けてしまうと、知らず知らずのうちに耳が悪くなってしまい、正確な音程が分からなくなってしまいます。
そしてチューニングはとても狂いやすいです。「昨日チューニングしたから今日はしなくて大丈夫」と思っていても狂っていることが殆どです。
なので、「チューニングをしてからギターを弾く」を常に意識してほしいですし、無意識に行えるように是非お願いします。
譜面に関してですが、演奏とTAB譜をアップした動画を「フレーズの解説」の先頭に張り付けてありますので、そちらを参考にして頂ければと思います。
フレーズの解説
1小節目~4小節目
それでは順に解説していきたいと思います。
トップの音が3弦1フレット➔3弦2フレット➔3弦4フレットと進んでいくのに合わせて、E➔F#m➔G#mと順にダイアトニックコードを弾いています。
そして F#m➔G#m に移る時はスライドで移り、その後6・2・1弦を0フレット(開放弦)で弾く。といった流れになります。
3拍目に入り、5弦0フレット・3弦6フレットを同時に弾きます。
この際に先ほど弾いた1・2弦0フレットの音を、3弦6フレットを押さえた時に指の腹で軽く触れてミュートするようにしましょう。
そして3弦4フレットは右手でパチン!とネイルアタックで、しっかりアタック音と発音を行いましょう。
2小節目に進み、6弦7フレットを薬指・5弦6フレットを中指・4弦4フレットを人差し指で弾き、5弦7フレット・4弦6フレットへスライドします。この時、6弦7フレットの音は途切れささずに伸ばしたままにします。
そして3拍目が6弦0フレット・5弦7フレットと4弦6フレットの音を伸ばしたままにしておいて、3弦9フレットを小指で押さえます。そして4拍目の1・2弦0フレットをネイルアタックで弾きます。
弾かない弦も押さえておく事で、万が一ミスタッチで弾いてしまった時の不協和音を防ぐ事が出来ます。
曲によっては複雑なコードの押さえ方であったり、親指を使って握りこむ形で押さえる事により弾く弦しか押さえられない等の場面もあります。
状況に応じて、可能な限り弾かない弦も押さえておく事をおすすめします。
3小節目は1小節目と同じように弾いていき、4拍目の2弦5フレットと1弦4フレットを同時にネイルアタックで弾きます。
1小節目は弦1本に対し、3小節目では弦2本をアタックします。
ほかの弦に当たってしまって雑音が出やすいので、しっかり狙った弦に対してピンポイントでネイルアタックが出来るようにしましょう。
僕個人的にはなりますが、フィンガースタイルのテクニック的な部分を練習する際は井草聖二さんの動画を見て両手の動きやサウンド等を目コピ耳コピで勉強しています
4小節目です。Bのコードですが、6弦7フレットは親指、4弦9フレットは薬指、3弦8フレットは中指、2弦7フレットは人差し指で押さえます。そして小指で2弦9フレットをハンマリング➔プリングオフ➔1弦0フレットと弾いていき、3弦8フレットを弾いたところまでがBのコードとなります。
ですので、始めに押さえたBのコードを出来る限り音を切らさず鳴らした状態のまま小指で2弦9フレットをハンマリング~3弦8フレットまで弾きましょう。
そしてもう一つ気をつけるポイントとしては、1弦0フレットを弾く時に2弦7フレットを押さえている人差し指を指板に対してしっかり立てた状態にしておく事です。
通常だとノイズであったり不必要な音が鳴らないようにする為に指の腹で弦に軽く触れておくのですが、今回は1弦0フレットを鳴らすので、コードを鳴らしつつ2弦7フレットの人差し指は1弦に当たらないよう立てておきましょう。
次が2拍目の裏から入り、1・6弦0フレット、5弦7フレット人差し指、そして5・4弦9フレットをそれぞれ薬指・小指(Eのパワーコード)で押さえます。そして4拍目は1・2弦0フレットをネイルアタックで弾きます。
5・4弦は 9フレットを押さえてはいますが実際には弾かず、万が一ミスタッチで弾いてしまっても大丈夫なようにしています。
5小節目~8小節目
5小節目は1小節目と同じになります。
その後6小節目に進みコードB(この時は人差し指セーハの形)を弾き、2フレット上がり6弦9フレット人差し指セーハのC#m7となります。
そして C#m7 のコードを響かせた状態で、16分音符の速さでハンマリングやプリングオフでフレーズを弾きます。
4拍目が32分音符で一瞬速い ハンマリング・プリングオフ が入ります。
ややこしく感じるかもしれませんが、6弦ルートの C#m7 のコード に5弦と4弦の11フレットの音をハンマリング・プリングオフにてピロピロ弾いているフレーズで、見ている形は6弦9フレット人差し指から始まるC#mペンタトニックスケールで弾いています。
7小節目は、6弦0フレット、2・3弦9フレット➔2弦10フレット・3弦11フレットをハンマリングにて音を鳴らし、一度2・3弦を弾いてすぐに2弦12フレット・3弦13フレットへスライドして音を鳴らし、そして3弦9フレット・4弦11フレットを弾いてスライドダウンする。といった流れになります。
そしてスライドダウンをしたところまで6弦0フレットの音が途切れないよう伸ばしておくようにしましょう。
そして流れるように3拍目に移り、以後のポイントは3・4小節目の時と同じになります。
おわりに
今回はMR.BIG『To Be With You』のギターソロをギター一本で演奏する時の弾き方を解説しました。
伴奏をギター一本で行う時は、単音でのフレーズだけになるとその時だけ音が寂しくなってしまうんですね。
そしてソロが終わって、伴奏と歌が始まるとバンッと音が大きく聞こえてバランスが悪くなる事が多いです。
弾き語りの時やボーカルさんとデュオで演奏する時に是非活用してみて下さい。
そして今回はギターソロの場面での活用方法をご紹介しましたが、応用としてイントロやエンディングにも活用できます。
僕自身の経験では、絢香さんの『三日月』という曲のイントロとエンディングでピアノの伴奏がありますが、このフレーズを ギター一本で伴奏しました。
コードをジャーンと弾いたりアルペジオで歌に入るのも全然問題なしなんですけども、印象的なフレーズ等の時は出来るなら再現した方がボーカルさんも歌に入りやすくなりますし、聞いて下さる方にも「ああ、このイントロはあの曲やん♪」となるかと思います。
アイデアの一つとして、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
ギターで伴奏する際に気をつけるべきポイントをまとめた記事を書きました
【ギターを演奏するうえで大切な心得】の部分を書いていますので、是非参考にしてほしいと思います。
過去に僕が弾き語りライブをした際に勉強になった事をまとめました
リアルに僕が体験した失敗や気づいた事から『よしっ!次ライブする時はこうしよう!』という内容を書いていますので、こちらも是非参考にしてほしいと思います。
エフェクターの音作りに関する記事はこちら
YouTubeにアップした【To Be With You】ギターソロの動画では、エフェクターで作ったサウンドとは違うのですが、今録り直すならこのセッティングで録音するサウンドになります。
録音や音作りは、今後も僕自身が色々試したうえで『おっ!この音いい感じで作れた!』『あっなるほど!こうしたら上手く録れるのか!』といった感じで、体験ベースで得た情報をシェアしていきます!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^♪
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